終止

概要

「終止」とは、楽節の区切りを印象付けるために置かれる特定の和音進行のことである。

クラシックでよく使われるダイアトニックコードによる進行は、次の4種類が知られている。

  • 完全終止/正格終止 (Perfect Cadence / Authentic Cadence) V → I (D → T)
  • 不完全終止 (Imperfect Authentic Cadence)V → I (D → T で最後の最高音が主音以外)
  • 半終止 (Half Cadence) I, II, IV, VI → V (D で終わる)
  • 偽終止 (Plagal Cadence) IV → I (S → T)
  • 変格終止 (Deceptive Cadence) V → VIm (下中音/6度の和音で終わる)

参考:

カデンツを学ぼう! #2 | Kanade

様々な終止形 | Daxter Music

終止形

楽典によく挙げられるカデンツの類型は次の3種類である。

  • 第一型 T - D - T
  • 第二型 T - S - D - T
  • 第三型 T - S - T

参考:

カデンツを学ぼう! #1 | Kanade

カデンツとコード進行の基礎 | ヤマハ

カデンツ | Daxter Music

カデンツ/終止形 | Takuya Shigeta

ピカルディ終止

「ピカルディ終止」とは、短調の進行で最後の和音を長和音にする終止のことである。

  • 別名 ピカルディの三度
使用例
  • IVm → V7 → I
  • IVm → V7 → Isus4 → I (sus4 コードを挟む)
応用
  • FM7 → E7 → AM7 (436/丸サ進行/最後の m7 を M7 に置き換える)
  • F → G → A (456/IVm を長和音の IV に置き換える)

動画:

見るだけでピカルディ終止の響きがわかるようになる/耳コピ音感向上 (ずっしー)

ピカルディの三度/悲しくても明るく終わろう! (わちゃぴ)

ピカルディ終止とは (音澤)

参考:

ピカルディ終止/ピカルディの三度とはマイナー調の最後の主和音がメジャーに変化したもの | 作曲図書室

ピカルディ終止とはなんぞや | 森本麻衣

ピカルディの三度 – Wikipedia

リンク

終止 – Wikipedia

Cadence – Wikipedia

チュートリアル

終止 (うちやま作曲教室)

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